coincheckのNEM流出事件から約1か月半経ちましたが、ついに大きく前進となります。
私も少量ですがNEMホルダーでしたので先ほどコインチェックのウォレット内に返金されている事を確認しました。
あとは全取引の再開を待つばかりです。
NEM/XEMの返金について
1/26ネム流出事件発生
1月26日にcoincheck社のサーバー内から(XEM/NEM)が盗まれました。
先日の記者会見でも発表があった通り、外部メールからのマルウェア感染が原因で不正送金されました。
流出当初はXEMで返してほしいというコメントがネット上であふれていました。
当初120円程度だったXEMは流出騒動とテザー疑惑が主と思われる売りが発生しており、下がった後の88.548で補償するとプレスリリースがありました。
ホルダーの観点からみると「どうして下がったレートで換算するのか?」「日本円ではなくネムで返してほしい」「そもそも返金など出来ずに倒産するのではないか」との意見が至極当たり前に感じました。
その後も「コインチェックは倒産して資産は戻らない」とか「そもそも数百億の返金能力のある会社などない」なんて言っていた著名人もいました。
金融庁の立ち入り検査
2月2日に金融庁がコインチェックへ立ち入り検査を行ったことを発表しました。
また常駐して検査を続けるとも発表されました。
当時は再開の目途や返金の目途が無いといった噂がまことしやかに流れていました。
市場の動き
コインチェック社が販売書取引の停止と出金停止を行ってからは相場は大きく値を下げて、コインチェック民はただ見守るだけという状況が続きました。
ネムも徐々に値を下げて3月8日には32円を割り込む程に値下がりしました。
3月8日coincheck記者会見
こちらは先日書きましたが、ネムの返金が予定通り行うことと安全性が確認され次第、取引を再開するという発表となりました。
すでに目途が立っていたのでしょうが、非常に安心感のある会見となりました。
3月12日ネムの返金と一部販売所の再開
本日3月12日にネムの日本円での返金と一部取引所が再開されました。
ネム(XEM/NEM)の補償について
プレスリリースと個人へのメール配信がされ、告知がありました。
以下引用
仮想通貨NEMの不正送金に係る補償について
補償日時:2018年3月12日中
補償金額:88.549円 × 日本時間2018年1月26日 23:59:59時点での保有数
補償対象:日本時間2018年1月26日 23:59:59時点でNEMを保有していたお客様
販売所の再開について
一部の仮想通貨の出金と売却が再開されました。
今のところ購入はできないようです。
以下引用
一部仮想通貨の出金・売却再開について
再開日時:2018年3月12日(順次)
再開機能:一部仮想通貨の出金、売却(入金、購入は対象外となります)
出金再開対象仮想通貨:ETH、ETC、XRP、LTC、BCH、BTC
売却再開対象仮想通貨:ETH、ETC、XRP、LTC、BCH(BTCは当初より停止を行なっておりません)
実際の補償内容について
本日中に補償を行うとのことでしたが、無事に日本円に反映されました。
実際のメールのスクリーンショットが下の画像です。
当初の予定通り、レートは88.548で決済されています。
記者会見内でも返金時の税金についての質問が出ていましたが、メールを見る限りでは売却完了となっています。
普通に決済した形になっているようなので、課税対象となるでしょう。
私は小額なので良いですが、高額の方は決済額によってはやりきれない気持ちになる方もいるでしょう。
現在のネムのレートは半分以下の41.337円(記事を書いている現レート)なので、資金を移して倍の枚数を買うこともできます。
納得いかない部分もあるでしょうが、今後もネムを持ち続ける方には良いでしょう。
今後のcoincheckについて
今回のリリースで今後も継続していく形で収束していくものと思われます。
今後も他の仮想通貨も順次再開していく方向で進んて行きそうです。
私の保有資産はLISKがメインなので、そちらが再開しないことにはまだ手放しには喜べませんが、今後随時再開していくと信じて待つしかありません。
今後もcoincheckを使い続けるか否か
今回の一件で外部5社のセキュリティ関連会社との連携、企業としてトラブルを経験したことによるリスク回避能力(完全に再開してからですが)を考えると、逃げの一手というのは早計と思います。
改善してシステムの安全性が確認されたうえでの再開であることから、みなし業者から登録になったタイミングでは国内の取引所の中でも信頼できると思います。
登録業者になって完全再開してからは取引をしたいと思います。
終わりに
今回の一連の流れの中でcoincheck社の和田CEO、大塚COOをはじめとした社員の方々は非常に大変な時期と思います。
体を壊さずに頑張ってほしいと願うとともに、私たちの資産も無事返還されることを祈っています。
私も会社員としてリコールの謝罪で大変な思いをした経験がありますが、誠意をもって対処すれば何とかなるものだと思います。
この正念場を乗り切ればまた国内の仮想通貨・暗号通貨界を引っ張っていく企業になっていくと思います。
今後も応援して行きたいと思います。